東京グラフィックサービス工業会「書道入門ワンポイントセミナー」

2011年11月2日、社団法人 東京グラフィックサービス工業会(東京都日本橋)から、
「ビジネスセミナーではなく、筆を持ったことがない方でも手で書く楽しさや、
日本の文字の魅力を参加者に感じていただけるような癒しのセミナーにしたい」という
依頼があり、“自分をみがくセミナー”と題して、
日本ならではの伝統文化である年賀状(挨拶状)を書くセミナーを開催しました。

 

 

お集まりいただいたほとんどの方が、筆を持つのが久しぶりとのこと。
約30名の方にご参加いただきました。
はじめに、来年の干支を一文字を書き上げるため、
「感じさせる一文字の書き方」をご説明しました。

書き方のポイントとして
“きれいに書こうと思わないこと”
“左手で書いてみる”など、ご紹介したところ、
どうやって書こうと考え止まっていた皆さんの手が動きます。

 

 

「筆は苦手」「いくら書いてもダメだ」と言いながら、
どんどん手が自然に動き、次のステップをご説明する前に、
もう、挨拶状が完成した方もいらっしゃいました。

 

 

ぐんぐんと机の上に書いた紙が増えていきます。

 

 

次は、賀詞に代わる一言を書いてみましょうということで、
「お元気でいらっしゃいますか。お体に気をつけてお過ごし下さい。」
などを仕上げていきます。
書き過ぎて、「紙が無い!」などのハプニングも。
少し余っていた半紙を、各テーブルに配っていきました。

 

 

半紙が小さいため、書く文字の配分を考えながら、
一緒に筆を持って書きました。

 

 

最後は、落款の代わりに赤い筆ペンで、
四角を書いて、ご自身のお名前の頭文字をハンコ代わりで作品のポイントに。

 

 

参加者の皆様から
「半紙にどう書くかで書き手の人となりが素直に表れる」
「とても楽しかった!」「自分のことが好きになれた」
「文字を書いて心が癒された」などの声も。
嬉しかったです。

 

 

1時間という短い時間でしたが、
ビジネスセミナーでは体験できない、
文字を書く魅力を楽しんでいただくことができました。

 

事務局の皆様、ありがとうございました。